がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

⑫<体づくり>2017年6月

完全寛解が出たとは言え、体の不調は気になる。健康な人ならば毒となる放射線と抗がん剤に晒されていた私の体。このまま別の病気になってもおかしくないし、もしすぐに再発してしまったら体が治療に耐えられないと思った。そこで様々な本やサイトで情報を得ながら、始めたものをいくつか。

  • 食事療法

食事については診察の際にもアドバイスを受けていた。食事は体の大元。何よりも大事にすべきとは分かっていた。が、巷に溢れる情報の数々。定番の「これを食べればガンが治る」的なものや、糖質制限・炭水化物制限、生野菜はダメまたは良し、スムージーはダメまたは良し、中にはガン患者がマグロや肉を食べると3日で死ぬ、というあり得ない説まであった。私は、氾濫する情報の中で何を食べればいいのか何を食べてはいけないのか、判断するのは到底無理だと諦めた。そして以前から気になっていたマクロビオティックを習おうと思った。マクロビは昔からある日本発祥の食事体系だ。根本の考え方から知りたいと思い、友人が主催しているセミナーに参加。2日間の短いものだったが、その考え方に納得し、私の性格にも合っていたので、食事は全てマクロビに変えた。セミナーから帰宅し、夫に報告。

夫「セミナーどうだった?」

私「すごく面白かった! 今日からマクロビに変えるよ」

夫「マクロビって結局何なの?」

私「えっとね、ちゃんと説明するには宇宙の始まりから説明しなきゃいけないんだけど、どこから聞きたい?」

夫「(笑)宇宙の話はいいや。とりあえず何を食べるのかだけでいい」

私「玄米とお味噌汁。それに旬の有機野菜。」

それ以来、ずっとマクロビを続けている。

  • 漢方薬

がん研有明に漢方サポート科という診療科がある。そこを受診し、処方された漢方薬のレシピをベースに、現在は地元の東洋医学系病院で処方してもらっている。東洋医学は体の異物を排除する力はないが、体調を整える・免疫力を高めるには最適な医学であると、私は思っている。

  • サプリと高濃度ビタミンC点滴

サプリはがん研有明 漢方サポート科で推奨していたものを自分流で。ビタミンA~D、亜鉛、鉄など。高濃度ビタミンC点滴は週1で通っている。

  • 温熱療法

体温を上げることで免疫力を上げる、というもの。最初は専門のクリニックに通い、その方法を学んだ。今は自宅で行っている。週1~2回

  • ピラティスとジム

筋トレと呼吸法も、免疫力を高めると言われている。週4~5回。どちらも以前から行っていた。復帰した時、ピラティスの先生から「久しぶりですね~ どうしてたの?」と聞かれ、気軽に「私、ガンだったんです。もう治りましたけど」と言ったら、ちょっと引かれた。どうやら私は「ガン」という言葉に慣れ過ぎてしまったらしい。言わなくも良い場面では控えようと思った。

  • レイキ
食道は、口から胃までを繋ぐ廊下のような臓器である。そこにガンが出来てしまったのは、その廊下の「気の通り」が悪かったのでは?と私は考えた。レイキの他に「気を通す」と言われている療法には、ヨガ・気功・太極拳などがある。それぞれ違う場所で生まれたものが同じ目的を持つということに私は真理を感じる。また、「病は気から」と言うが、それは「気持ち」の意味ではなく、「気の通り(が悪い)」のことでは?と常々思っている。そのレイキは日本発祥のもの。より日本人には合うのでは?と思い、レイキを選んだ。宗教に結び付いていないところも、私好み。月に1~2回。
  • 水素バス

お風呂に入れて水素を発生させるもの。水素については賛否両論あるのは知っている。それぞれの言い分を比較するのも面倒な私は、ちょっと良い入浴剤程度に考えている。害がないのは確認済みだが、効果があるかどうかは知らない。

 
体づくりに明け暮れていたこの頃、友人経由で仕事の話が2件入ってきた。私は5年前に最後の会社を退職、その後転職活動に失敗し、現在に至る。転職はすでに諦め、フリーランスでベンチャー企業の手伝いや、アパレルブランド立上げ、イベントの売り込み等々をしてきたが、タイミング良く(?)ガン発覚の当時は何もしていなかった。今回依頼された2件は、どちらもやりがいのある良いものだったが、体づくりに専念したかったのと、まだ頭も体も本調子ではないということで、残念ながらお断りした。
そして6月下旬、がんセンターで内視鏡の定期検査があった。
 

<多発性表在癌 発覚>

原発とは離れた場所に、多発性表在癌が見つかる。