がん闘病記と日々雑感

~右往左往の備忘録~

咳とガン患者

昨日電車に乗って思い出したこと。

咳をしている人、多いですよね。闘病中の頃、私にとってそれは凶器でした。治療前に一旦の治癒率を示されたのですが、それは80%でした。残りの20%の原因は?と聞くと「治療を完遂出来ないこと」との答えでした。治療を完遂できないというのは

  • 副作用が強くでた場合、治療を予定通り行えない
  • なんらかの事情で治療が出来なくなる

副作用が強く出るかどうかはやってみなければ分からない。それは自分にはどうにもできないこと。ですが、「なんらかの事情」というのは、治療が嫌になってやめてしまうことや、事故、病気感染などが考えられます。これは自分でコントロールできると思いました。(不慮の事故以外は)

 

まず私は「ガンは~すれば治る」説を出来るだけ避けました。本やサイトなど。どこに落とし穴があるか分かりません。私達は東大出の優秀な人たちがオウムでやったことを見てきた。私だけは大丈夫なんてとても言えない。自分が弱っている時に「こうすれば楽になるよ」と言われたら、何が起こるか分からない。出来ることはそういう情報から離れること、でした。

それから事故。治療中は不要の外出はなるべく避けました。

 

そして病気感染。風邪・インフルエンザ・ノロウィルスなど。抗がん剤の影響で白血球が落ちている状態なので、普通の人よりも感染しやすい。そんな中、周りの人の咳は本当に怖かったです。感染したら死んでしまう!と思っていました。決して大げさじゃなく、感染する→治療が中断する→死ぬことになるかも、というわけで。神経質すぎたかもしれませんが、外出の時は完全防備の恰好でした。

小林麻央さんのエピソードで、外出時に薬か何かの影響で咳が止まらなくなってしまい「風邪じゃありません、私ガンなんです!」と周りの人に言った話がありました。この気持ちよく分かると思いましたが、同時に、ガン患者にしか分からないだろうなとも思いました。麻央さんも咳には過敏になっていた→自分自身が咳をしてしまう。でもこの咳は感染するものじゃないと周りの人を安心させたい、ということかと。周りの人はびっくりしたでしょうね。普通はそこまで感染を恐れていないし。ガン患者あるあるエピだと思いますが、麻央さんの優しさが伝わる話でもありました。(麻央さんの訃報は本当に悲しかったです)

 

そんなわけで、電車内で咳をする人を見て思い出した話でした。昨日私はマスクをしていなかったのですが「でももう、うつっても大丈夫なんだ」と思い、1人ぽわーんと幸せな気持ちになっていました。ちょっと変な人だったかもw